SDCCとは   

     ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)とは


○ジュゴンと共に生きる未来へ

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は沖縄ジュゴンの生息地である沖縄県名護市辺野古・大浦湾沿岸に計画されている米海兵隊基地建設計画に反対し、ジュゴン保護区を作る取り組みを進めています。

ジュゴンが生きる海は、さんごと海草が豊かに保たれている生物多様性に富む海です。ジュゴンの保護区では、ジュゴンだけでなくあらゆる生き物が人間も含めて共生します。

基地と乱開発による自然破壊では豊かな未来はありません。「ジュゴンと共に生きる未来」は平和で自然豊かな、人間にとってもよりよい未来になるはずです。

 (大浦湾のアオサンゴ群)

3度の国際自然保護連合(IUCN)勧告の履行を求めて

沖縄のジュゴンは生息数数十頭と言われる絶滅危惧種です(2007年8月に環境省が絶滅の危険性が最も高い「絶滅危惧(きぐ)IA類」に指定)。2000年ヨルダンの首都アンマンで開催されたIUCN第2回世界自然保護会議で沖縄のジュゴン保護勧告が採択されました。

2000年やんばる・ジュゴン生息地に関する勧告本文   NACS-Jによる仮訳)

翌2001年3月1日東京で、このジュゴン保護勧告を実現するためにジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は結成されました。
結成以来、SDCCはIUCN勧告の履行を政府にもとめる様々なキャンペーンを続けてきました。
特に基地建設に先だつ環境アセスメントにおいて、「ゼロオプション」(計画中止)を含む、国際水準のアセスメントの実施を求めてきました。
環境省はSDCCの活動をはじめとするジュゴン保護の気運の高まりによって、沖縄ジュゴンと海草の調査に取り組みました。
その調査結果によれば、基地建設海域にはジュゴンの餌場である海草藻場が広範囲に分布しています。基地建設によってジュゴンの重要な餌場が壊されることは明らかです。
にもかかわらず、日本政府は辺野古基地建設を中止しようとしませんでした。



 2004年11月タイ バンコクでIUCN第3回世界自然保護会議が開催されました。
那覇防衛施設庁(当時)が基地建設のための海底ボーリング調査に着手し、辺野古現地では海底ボーリング阻止行動が行われている、緊迫した状況のなかでの大会でした。

SDCCはこの大会にWWFジャパン、日本自然保護協会、沖縄大学地域研究所、日本野鳥の会、日本雁を保護する会、エルザ自然保護の会、野生動物救護獣医師協会とともに、2度目の勧告案を提出しました。
同趣旨の勧告が2度採択されることは異例でしたが、勧告は賛成多数で採択されました。
SDCCはこの大会からIUCNの正式メンバーになりました。

2004年日本のジュゴン,ノグチゲラ,ヤンバルクイナの保全 (日本の環境NGOによる仮訳

2004年の2度目の勧告は、沖縄ジュゴン保護のために有効な施策を実施しない日本政府に対する、国際社会の強い警告を意味します。
そしてこの勧告は、阻止行動が続いていた海底ボーリング調査も環境アセスメントにふくめることを日本政府に求めました。
「基地建設ありき」という日本政府の姿勢は国際的批判を浴びたのです。
SDCCはこの2度目の勧告履行を求める国会請願署名を7万3千筆集め沖縄ジュゴン保護の世論を高めました。


2005年10月、日本政府は従来の辺野古沖合いリーフ上を埋めたてる案を撤回しました。
2度のIUCN勧告をはじめとする国内外のジュゴン保護の世論と阻止行動が、沖合い案の撤回を実現しました。
しかし翌年日本政府は、米軍再編最終報告において、キャンプシュワーブとその沿岸を埋め立てる「V字形滑走路案」を日米合意し、閣議決定しました。


この案は海草藻場を破壊し、さらに生物多様性の豊かな大浦湾を大きく埋め立てるものです。
地域住民には騒音や事故などの基地被害が従来案よりさらに大きくなる可能性があります。
この「V字形滑走路案」の中止とジュゴン保護区設置を求める活動が始まりました。

 (読売新聞)

 2008年10月スペイン バルセロナでIUCN第4回世界自然保護会議が開催されました。
SDCCはWWFジャパン、日本自然保護協会、エルザ自然保護の会、日本雁を保護する会、日本湿地ネットワークとともに、3度目のジュゴン保護勧告案を提出しました。
勧告案の名称は「2010年生物多様性年におけるジュゴン保護の推進」です。
ジュゴンを生物多様性の象徴として、国際的に保護していくこと、そのためにボン条約の「ジュゴン保護覚書」にジュゴン生息国が参加すること、基地建設計画について日米共同でアセスメントを行うことなどを求めました。
2010年名古屋で開催される生物多様性条約締約国会議(COP.10)で議長国となる日本政府の強く問うものでした。
勧告はIUCN自らがジュゴン保護の行動を行う意味をこめ、決議として賛成多数で採択されました。


2008年 4.022 Promotion of Dugong Dugong dugon during the UN 2010 International Year for Biodiversity

ボン条約ジュゴン保護覚書  (SDCCによる仮訳)



2010年は国際ジュゴン年

現在SDCCはこの3度目のIUCN勧告の履行し、ジュゴンを種の保存法の指定種にすることを鳩山首相に求める署名に取り組んでいます。
そして2010年生物多様性年を「ジュゴン保護の年」=「国際ジュゴン年」の様々なキャンペーンを行っています。



○私たちの活動内容 

・街頭でのキャンペーン活動

・各種イベントへの参加

・環境省、防衛省、外務省との交渉

・講演会、写真展、学習会、ジュゴン折り紙教室の開催・辺野古現地へのツアー

活動の様子 http://www.sdcc.jp/result/10/0010-result.html

        http://www.sdcc.jp/notice/notice.html

        http://blog.goo.ne.jp/sdcc/ (ブログ)


ジュゴンとは? 

 http://www.sdcc.jp/other/what-dugong.html



 ○IUCN(国際自然保護連合)について

  IUCN(国際自然保護連合) (英語)

   IUCN日本委員会  



○代表、事務局長

代表 海勢頭豊(沖縄在住のミュージシャン)

H.P  http://www5b.biglobe.ne.jp/~ai90125/

事務局長 蜷川義章



○財政

SDCCは会員の皆様の会費(個人 年2000円 団体 年10000円)、カンパ、グッズ販売の売上金を活動資金としています。

常時会員、サポーターを募集しています。 詳細はこちら