1月22日 第4回ジュゴンオンラインセミナー「PFAS汚染が問うているもの」

1月22日、第4回ジュゴンオンラインセミナー「PFAS汚染が問うているもの」を開催しました。



講師は環境学(水汚染、廃棄物処理など)がご専門の桜井国俊さん(沖縄大学名誉教授、沖縄環境ネットワーク世話人、PFASから市民の生命を守る連絡会共同代表)。
沖縄のPFAS水質汚染の実態、行政や市民の取り組みなどについてお話を伺いました。



PFASとは、PFOA、PFOSなど有機フッ素化合物の総称で、
自然界や体内で分解されにくく蓄積されやすい特徴があります。
腎臓がん、精巣がん、甲状腺疾患など六つの病気との関連が認められています。



沖縄では今、PFASのことが大変な問題となっています。
沖縄の低出生体重児の出生率が全国一なのは、PFASが原因の一つとされています。





沖縄ではじめてPFAS汚染が新聞報道されたのは2016年。
北谷浄水場の水源の比謝川や大工廻(だくじゃく)川のPFOS汚染についてです。
嘉手納基地が汚染源と思われますが、県の4度の要請にもかかわらず
7年経った今も米軍は立ち入り調査も浄化も拒否しています。





2020年普天間基地からPFASを含む泡消火剤が大量流出した際も、立ち入りは出来たものの、まともな調査はできませんでした。
汚染源の特定が出来ず原因究明ができないのは、日本に立ち入り調査権のない日米地位協定が障害となっているからです。



有機フッ素化合物から市民の生命を守る連絡会は、県民の健康を守るために、血中PFAS濃度の調査を県に求めてきましたが、県がなかなか動かないので、昨年6月から7月にかけて市民による調査を実施しました。
その結果PFOS、PFOAともに全国平均より高い数値が出たのです。
詳しいことは、QAB(琉球朝日放送)のこちらのページをご覧ください。

PFAS汚染 市民団体が実施 血中濃度検査の結果と問題点

沖縄のPFAS汚染の原因は軍事基地ですが、日本の米軍基地の70 % が沖縄島に集中しています。桜井さんは“矛盾を沖縄にしわ寄せし、日本政府と本土に暮らす99%の国民のほとんどが知らん振りを
決め込んでいることーこれこそが構造的差別‼”とおっしゃっています。
PFAS汚染も南西諸島の軍事要塞化も他人ごとではありません。
戦争の危機が迫っている現状を変えるために、全国で環境・平和を守る声を上げましょう。

このオンラインセミナーは、あと1か月ほどアーカイブ配信しております。
まだ視聴されていない方はぜひお申込みの上、ご視聴ください。
申し込み方法など詳細はこちらをご覧ください。


第4回ジュゴンオンラインセミナー 「PFAS汚染が問うているもの」



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