5月30日(土)フォーラム「奄美の海山を守り、沖縄に連帯する」が、
奄美交流センター「AiAiひろば」で開催され、100名以上の参加で
会場は満杯になりました。
主催は、海の生き物を守る会と自然と文化を守る奄美会議。
まず、海の生き物を守る会の向井宏さんから、ジュゴンとはどういう動物かや、
海草藻場の重要性、採石が海に与える影響や土砂搬入に伴う外来種問題など
についてお話がありました。
次に日本自然保護協会の安部真理子さんから、「辺野古の埋め立てが環境に与える影響」
と題し、辺野古の埋立や奄美とのつながりについて話されました。
これは、前日の住用町市(いち)の海中のサンゴの様子です。
サンゴが全体に泥をかぶっていて、瀕死の状態です。
調査結果概略です。
奄美会議の薗博明さんからは40年間にわたる奄美の環境問題への取り組みが紹介されました。
奄美は、かつての植民地収奪で極貧にあえぎながらも、自然界への畏敬の念を持ち、
独自の文化を今に伝え、アマミノクロウサギ裁判では、「自然の権利」という概念をもたらしました。
戦争できる国へと向かう情勢の中、奄美そして日本の未来は?
今、私たちが出来ることはひとつ!と提案されました。
プロサーファーの碇山勇生さんは、子どものころから奄美の海で遊び、
サーフィンをしてこられました。サーフィンの大会などで、海外へ行くたびに
奄美の海の美しさを再認識したそうです。
友人、先輩が公務員や採石業者として働く中、対立するのではなく
この自然をどれだけ先の世代に残せるのか、みんなで一緒に考えていきたい、
島の自然を残していきましょう!と訴えられました。
討論と対話では様々な意見が出ました。
採石業者の方からは「私達は砕石で飯を食べている。
商売だから沖縄に売ってもいいじゃないか。」という意見もありましたし、
「もっと政治的に解決する方法をさぐるべき」とおっしゃる方も。
「沖縄にずっと基地負担を強いて来た。新しい基地をつくるのに、
奄美の土を使わせるのか」という意見も。
色んな意見を排斥するのではなく、奄美の自然を守ること、そして辺野古の基地を止めて
平和を守ることをみんなで考えていこうとするところに、おおらかなたくましさを感じました。
ジュゴン保護キャンペーンセンターは、ブースを出して、署名集め
グッズ販売をさせていただきました。
それと、上の写真をよくみていただければスピーカーの皆さんが
胸にジュゴンをつけているのがおわかりになるかと思います。
奄美の皆さんにもジュゴンのことを身近に感じてもらえればうれしいです
フォーラムの様子は、たくさんのメディアに掲載されました。
「島の自然守れ」 奄美で新基地フォーラム 沖縄と連帯論議(琉球新報)
鹿児島)辺野古移設反対、奄美でフォーラム(朝日新聞)
奄美の土砂採掘問題の経過はこちらで、ご覧になれます。
RBC琉球放送
特集:辺野古埋め立て 奄美は…
ZAN