4月14日(火)、日本自然保護協会主催の「辺野古の海を守る緊急シンポジウム」が、衆議院第一議員会館大会議室で開催されました。
安部真理子さん(日本自然保護協会)から、辺野古・大浦湾の生物多様豊かな海の生き物について説明があり、アセスで示された環境保全措置には、情報の後出しなど多くの問題点があると指摘されました。
埋め立て土砂の調達予定地は、公有水面埋立承認願書の段階で公表された。
予定地は、奄美大島、天草、山口、門司、小豆島、五島、徳之島、佐多岬で、奄美と小豆島は、すでに採取が始まっていると報告されました。
自然と文化を守る奄美会議の副代表、原井一郎さんから土砂供給地、奄美の環境問題について報告されました。
7〜8年前から岩ズリ搬出の話があったと聞いており、トンブロック製作を先行して進めていた。
砂浜が、だんだん無くなってきており、人口も半減した。大雨による土砂崩れで生活道路が通行止めになるなど、生活に影響が出ている。
奄美の採石場は、すでに土砂が積み上げられており、辺野古に運ぶ準備が始まっていると感じている。
採石場からの赤土流出で、サンゴの死滅が進んでいると話されました。
手の先の風景は、採石場が住宅地に迫ってきていると説明された。採石場の近くに掲げられている告文。
砕石業者の名が、中部ということで、中部災害となっているそうです。
小豆島、五島、天草の土砂採取地の様子
辺野古・大浦湾の生物多様性の保全について、環境省に見解を聞きました。
環境保全が適切になされているか、生物の移植について、埋め立て土砂について、外来種についてなどの質問に、事業主(防衛省)が行うものである。
有識者の意見を聞いて行われると環境省は認識している。
法律の範囲内で行っていると思う。という回答でした。
最後に、環瀬戸内海会議の顧問、湯浅一郎さんから、自然と文化を守る奄美会議と連名で、「西日本からの辺野古埋め立て用土砂採取計画の撤回を求める署名」の呼び掛けがありました。
沖縄、奄美、瀬戸内海が手を携え、連帯してふるさとの自然と暮らしを守るため、辺野古の海の埋め立て阻止を闘い抜こうと挨拶されました。