2013年活動報告  

3月9日:アセス評価書・埋め立て申請学習会
場所:中之島公会堂(大阪)


   辺野古の埋め立て申請が、3月末に予定されているというニュースが流れています。
現在、埋立申請自体を止めてほしいと、埋め立て申請に反対する防衛省への抗議はがき運動が呼びかけられています。
それでも、申請が強行されてしまったとき、埋め立てを止めるために私たちに何ができるのかを考えようと大阪中之島公会堂で、学習会を催しました。 

まず、沖縄ジュゴンの現状と基地のこと、SDCCの取り組みについて簡単にお話ししました。
   続いて、2月20日の辺野古アセス訴訟の第1審判決を傍聴したスタッフから、
内容に踏み込まず門前払いだった判決の報告をしました。
「環境保護するための手続きにもかかわらず、環境の変化により影響を受けるもの
に意見を述べる機会を与えなくとも構わないというもの」
という原告・弁護団の声明を紹介し、判決を不服として原告が控訴することを報告しました。
 次は、辺野古アセス「補正評価書」についての説明です。
まず、日本自然保護協会(NACSJ)の 「補正評価書」への意見書について紹介し、そのあと、絶滅に瀕しているジュゴンについて、評価書が、ジュゴンの特性を考慮せず、個体数減少の原因や保護計画をしめしていないことなどを指摘しました。
また、辺野古・大浦湾が生物多様性のホットスポットとして大変重要な地域であることも評価していないことなどから、「補正評価書」は国際基準を満たさないず、埋立を許すことができないと結びました。
 政府が、沖縄県に埋め立て申請を出してしまったとしても、
いろいろ出来ることがあります。
申請後の手続きは
書類の形式審査→公告縦覧(3週間)→内容審査→申請の可否判断(沖縄県知事)
という流れになります。3週間の広告縦覧の間に、利害関係人が意見書を提出
できることになっています。
利害関係人の中では、海で生計を立てている人たちの意見が重視される
と思われますが、「辺野古・大浦湾の自然やそこでの生活を守りたい」という人も利害関係人です。
多くの意見書を提出することが、力になるのではかいでしょうか。
そして、スペシャルゲスト・元アセス学会会長の島津康男さんの登場です
(左の青いかりゆしウェアの方が島津康男さん)
「辺野古―アセス裁判の次にどうする?」というテーマでのお話です。
よいアセス、よくないアセスなど、今までのアセスを例に挙げての
アセスの説明は、とてもわかりやすかったです。
 辺野古アセス裁判については、「アセス法は手続法なので、内容で争うのは難しい。
アセスの業務受託をしたコンサルタントを裁判に呼んで、技術的内容の瑕疵(かし)を
引き出してはどうか」
また、「埋め立て申請については、知事が返答に時間をかけ、
引き延ばすこともひとつの手」など、興味深いお話でした。
 最後に、意見書にはこんなことを書きたいとか、いろいろ意見交換しました。
SDCCは、これから意見書を出そうという呼びかけをしていきます。
近々、提出先や提出方法の案内、誰でも意見書が書けるような見本などを
作ってアップする予定です。ぜひご注目ください

ZAN