2012年活動報告  

2月1日、2日:辺野古・違法アセス訴訟集中審理
場所:那覇地方裁判所(沖縄)


2月1日、那覇地方裁判所にて「辺野古・違法アセス訴訟」集中審理に参加しました。
10時半からの公判に先立って、地裁前で集会が開かれました。

ヘリ基地反対協安次富浩さんは「最近朝刊を見るのが楽しみだ。ここまでやってくれるかという気持ち。局長・大臣は辞任してもらう」「知恵、粘り、怒りの魂の三つがあれば国家権力に勝てる!」と挨拶しました。
金高弁護士は、「高見沢前局長に法廷に立ってもらう!」と決意表明しました。

国側はこの裁判を入り口で退ける主張をしており、裁判自体不適法であるとしていますが、山田健吾さん(広島修道大学法科大学院教授)は、「この訴訟が成り立つ」ことを証言しました。
 東恩納琢磨さんは「(基地建設によって)大浦湾は死の海となる」「騒音でお年寄りが生活できなくなる」
「自然環境を破壊させない。この自然を生かした町おこしを実現する」「アセス法の趣旨に基づいた判決を求めます」と証言しました。

渡具知智佳子さんは「市民投票で勝ったのに基地建設をしようとしている。怒りがこみ上げてくる!」
「子どもたちは日本はおかしな国だと思っている」「中立の立場で、一人の人間として正しい判断をして欲しい」

大西照雄さんは「非暴力の抵抗を続けてきた」「事前調査の際に防衛局によるジュゴン追い出し作戦が行われた」
「歴史に耐えられる判断をお願いしたい」

3名ともこれまでの運動の歴史を振り返って、いかに国が辺野古への基地建設を強引に進めてきたか、いかに地域住民があきらめず闘ってきたか、そしてこの自然をこのままに残していきたいのか、熱い思いが証言として語られました。
2日目、那覇地方裁判所にて「辺野古・違法アセス訴訟」集中審理が行われました。
朝の集会では、防衛省の政治介入について厳しく批判し、「真部は確信犯だ」と様々な形で抗議していくことが報告されました。

陳述を前に決意表明する3名の証人。(右から桜井さん、花輪さん、真喜志さん)
朝の集会の最後は、団結ガンバロー

最初の陳述は、桜井国俊さん(沖縄大学)でした。
「ジュゴンの絶滅リスクを予測する定量的影響予測手法(PVA)が必要である」「石垣島のカンムリワシの時にも使った手法」「辺野古アセスはやり直すべき」
続いて花輪伸一さんです。
「非科学的な辺野古アセス評価書に関して」と題して、アセス前後に行われた「現況調査」なるものを批判。
また、海草藻場の保全に関しては、「分布域の変化が台風などの影響で激しい中、広範囲の保全が必要」「評価書では、生物多様性については触れられていない」と批判。「科学的でも合理的でもないこれまでで最悪のアセス」であり「アセスをやり直すべき」と断罪しました。

最後は真喜志好一さんです。
「オスプレイの配備は方法書に記載されていない。虚偽記載だ!」、埋め立てによる潮流予測にかんして、「50mメッシュ〜格子の間隔では、正確な海底の形状を再現できず、ジュゴンの通り道である〜クチを計算できない」「オスプレイの虚偽記載、潮流計算虚偽記載のため方法書からやり直すべき!」と訴えました。

今後は、高見沢元局長の証人採用が注目されます。(フロッグマン)