2月22日(日)午後6時30分から那覇市内の会場で沖縄セミナーを持ちました。
やはり沖縄は暑く、クーラーを入れてもらいました。
セミナーを始める時間が来てもプロジェクターの調子が悪く、いろんなパソコンで挑戦しても映像が出ず、司会者もそれこそ冷や汗もの。
業者を呼んだが30分はかかるとのこと。
カンジャナさんのプレゼンには間に合うと判断して、15分遅れで開始。
参加者は約40名。
SDCC代表の海勢頭豊の挨拶から始まりました。
最初のスピーカーはWWFジャパンの花輪さん。
テーマは「ジュゴンのためのIUCN決議と国連の2010年国際生多様性年」。
国際生物多様性年の経過から話しが始まりました。
IUCN(国際自然保護連合)の性格、目的など。
さらに過去に採択されたジュゴン関連の勧告内容と三度目の勧告について。
とりわけ、移動性野生動物種の保全に関する条約(ボン条約)と「ジュゴンの保護と管理のための覚え書き」について簡単に解説しました。
最後に、2010年名古屋で開かれる生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)にむけた政策として、「日本政府のボン条約ジュゴン保護覚え書きへの参加」ジュゴン保護政策の立案と実行、辺野古・大浦湾・嘉陽海域に海洋保護区を設定する」ことを提言しました。
花輪さんの報告が終わってもプロジェクターが届かず、質疑に入りました。
参加者は2010年国連国際生物多様性年に関心が高く、生物多様性条約市民ネットワークや、ジュゴン保護覚え書きへの日本政府の態度などについて次々と質問が出ました。
やっと、プロジェクターが到着。
カンジャナさんの講演が始まりました。
冒頭、セミナーが沖縄でできて本当に嬉しい。
自分にとっては第2の故郷だと語り始めました。
講演の内容は省略しますが、カンジャナさんが講演でかならず語るフレーズを簡単に紹介します。
ジュゴンは海草の専門家。
ジュゴンはなぜ浅瀬が好きか。
栄養価が高い海草があるから。
人間の活動により危険が付きまとっている移動種を保護するためにもボン条約が重要である。(日本政府は未加盟です。)
ボン条約のジュゴン保護覚え書きは、ジュゴンを保護するためのメカニズムとして活用すべきです。
法的拘束力はないので、また未加盟国でも会議に参加して意見を述べることができるので活用すればよい。
覚え書きへの態度が、ジュゴンの保護についての政府姿勢を問うものです。
詳しくは、ニュース3月号(3月中旬発行)やセミナー報告集(4月中旬発行予定)を参考にしてください。
カンジャナさん、1週間にわたるセミナーツアー本当にご苦労様でした。
お母さんの体調が悪い中にもかかわらず、来日してくださいました。
明日、24日早朝に帰国されます。
本当にありがとうございました。