2008年活動報告  

2月13日:「今、沖縄の海に何が起こっているのか」に
場所:阪急豊中駅前・住友信託銀行















海の環境NPO OWSの海のトークセッション
「今、沖縄の海に何が起こっているのか」に参加してきました。
海のトークセッションは月に一度開催されています。 こちら

今日の講師はOWS理事で自然写真家の倉沢栄一さん。
(著書に「二十歳になったジュゴンのセレナ」 「ジュゴンデータブック」 なども)

会場は大阪阪急豊中駅前の銀行です。
参加費無料の上、お茶とお菓子付き!うれしいセミナーでした。

今日は雪が降って寒かった!
北海道襟裳から倉沢さんが雪を連れてきたそうです。

まず、お話はサンゴってどんな生き物か、から。
クラゲをさかさまにするとイソギンチャクに。
イソギンチャクを小さくして、いっぱい集めるとサンゴになります。
サンゴは動物ですよ〜。

動物ですが、体内に褐虫藻(植物)をすまわせていて、褐虫藻が光合成で作った栄養分をもらって生きています。
必要な栄養分の8割は褐虫藻にもらい、自力で獲るのは2割。
だから光があたるところにすんでいます。

最近サンゴの白化現象が問題になっていますが、これは水温上昇などのストレスにより、 褐虫藻がサンゴから抜けてしまった状態。
白くなってもサンゴはなんとか生き延びようとがんばるのですが、生息条件が改善されないと、死んでしまって表面に藻が付きます。
すると今まで、生きたサンゴを捕食したり、サンゴをすみかとしていた
生き物がいなくなり、サンゴに付いた藻を食べる魚がやってくるなど、生物相が変わってしまいます。

1998年に世界的な白化現象が起こりましたが、昨年また起こったそうです。
石垣島のサンゴの写真とビデオを見せていただきましたが、去年は今まで白化したことのない大型のハマサンゴやアオサンゴも一部に白化を起こして、地元の漁師さんたちがびっくりしていたそうです。

でも、白化していないサンゴの海はとても美しかったです。
いのちがあふれていました。

辺野古のサンゴも1998年に白化しましたが、今も再生しようとがんばっています。
基地建設はその命を生き埋めにしてしまう計画です。

地球の長い歴史の中の大きな変化からすれば温暖化もサンゴの白化も、そんなにたいした変化ではないのでは、というご意見も出ましたが、倉沢さんは「急激な温暖化によってもたらされた白化現象など生物たちの危機的状況は、人間の活動によってもたらされたもの。この状況を自分のこととしてとらえるかどうかで、生活の仕方、生き方が変わってくるのではないか」ということをおしゃっていました。

基地建設によってもたらされるものは何でしょうか。
ジュゴンとともに生きる未来を作るために、勇気を持って生きたいと思います。