2007年活動報告  

5月19日:「環境アセスメント」学習会
場所:中之島公会堂





ジュゴンの海をまもるための「環境アセスメント」学習会を大阪中之島公会堂で開催しました。
こじんまりとした部屋でわきあいあいと会を進めることができました。



先ず環境アセスメントとは何かと事前調査の問題点についてお話しました。
環境アセスメントの趣旨は「開発事業を行なうときはあらかじめ環境への影響を評価し、必要な保全措置をとる」ことで、評価のための調査をするときにはその内容を公開し、一般の人も意見を出すことが出来ます。すなわちアセスは合意形成しながら進められていくものです。

ところが今辺野古・大浦湾で行われている事前調査は、内容が明らかにされず住民や自然保護団体、専門家の意見を聞くことをせずに進んでいます。
公開されているだけでも調査方法に疑問があります。
(実際サンゴの破壊がなされてしまいました)
次に「辺野古・大浦湾の自然、生活」を紹介しました。
辺野古、大浦湾の素晴らしい自然とそこは人々の生活の場であることを紹介し、地域の人々と一緒にジュゴンの海を守っていきたいことをお話しました。
この写真は1997年の辺野古サンゴ礁です。

この翌年の1998年、世界規模の白化現象で辺野古のサンゴも大打撃を受けました。

(写真提供 南山大学:目崎茂和  撮影:吉嶺全二)


今このアザミサンゴのような小さなサンゴが育ちつつあります。
網をかぶせるなど保護と、毎年の定点観測がもとめられます。
1年だけのおざなりの調査は何のためのものなのでしょう。


そして、大学生の方から、何度も沖縄に行った経験から基地建設についての思いをお話していただきました。
最初は大学の授業で沖縄を訪れたそうですが、そこで基地や沖縄戦の話を聞いて「もう聞かなかったことには出来ない」という思いを抱き、大阪に帰ってから、ずっとまわりの人に基地のこと、辺野古のことを伝え続けてきたということです。
「沖縄は基地経済で成り立っているから、基地は必要悪なんだ」と言われたりして、落ち込むこともあったけれど、やはりそれは違うと、これからも声を上げ続けていくということです。

辺野古の浜で、演習をする米軍水陸両用車に向かって、抗議の声をあげようと思ったけれど、なかなか声を出すことが出来なかったことなど、素直な思いが伝わって感動しました。