2007年活動報告 |
4月15日:ジュゴンのセレナ 入館20周年セレモニー
場所:鳥羽水族館(三重県、鳥羽市)
鳥羽水族館のジュゴンのセレナが、フィリピンから鳥羽水族館にやってきたのは20年前の4月15日。 4月15日、20周年のセレモニーが開催されました。 来賓にはフィリピン駐日大使、三重県知事、鳥羽市長なども参加され、盛大だったようです。 前日14日に「じゅごんの部屋」おしゃべり会を開いた、ジュゴンパラダイス三重の方が、セレモニーに参加され報告を送ってくださいました。 今日は「セレナ入館記念セレモニー」を見に鳥羽水族館に行ってきました。 場所は入り口入ってすぐ大水槽のあるエントランスホールです。 式典は11時からですが私が到着した9時半すぎには式典準備も整ってたくさんのメディアの方達が陣取っていました。 昨日じゅごんの部屋に撮影にみえたNHK津放送局のアナウンサーの方もすでに撮影準備を整え待ちの態勢だったので少し会話を交わし、会場にみえたちょこっと知り合いの二、三の飼育係さんとも少し会話をしていたところ尊敬してやまない浅野副館長さんにお会いし、すっかり舞い上がってしまいました。 WWFジャパンの方からは倉沢栄一さんの次回作の写真集を出版される徳間書店の編集者を紹介いただきましたが彼女もジュゴンの大ファンということですごく嬉しくなってしまいました。 今朝のセレナは『フィリピン駐日大使からセレナ生息地の海草のおみやげ贈呈』のために朝ご飯を抜かれていておなかがペコペコなのかあまり泳ぎ回らず水底でじっとしていました。 またガラス面にベッタリとくっつきジッ〜と見学者の方をみつめていました。 その目はまるで『わたしおなか空いたのに今朝はまだごはんがないの、忘れられたのかしら。誰か飼育のおにいさんに聞いてきて」と訴えているみたいでした。 だけど朝ごはんを食べてない割りにはうんちをいっぱいしてびっくりさせられました。 なんかいつもとちがうなあって感じてたのかな、それで緊張してうんちがしたくなったのかな。 だけどこの絶食の効果か大使からのお土産、普段食べ慣れていないフィリピン産の海草をおいしそうにガッツリほうばっていました。 実はバックヤードは来賓とメディア関係の人しか入れなかったのですが、鳥羽水族館の方が私をメディアだと勘違いしバックヤードに案内して下さったのです。 予期しないことでめちゃくちゃ嬉しかったです。 ちゃっかりとセレナにもタッチしてきましたよ。 三重県知事も大使夫人もセレナに触れてとても嬉しそうでした。 やっぱりセレナって、ジュゴンって人の気持ちを穏やかにやさしくしてくれる生きものですね。 平和のシンボルだとあらためて思いました。 |
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☆ジュゴンのセレナ一口メモ☆ セレナは1986年10月、台風でお母さんとはぐれたところを、鳥羽水族館のスタッフとフィリピン天然資源省スタッフに保護されました。 半年間現地で飼育された後、アキノ大統領(当時)から日比友好親善の証しとして日本に送られました。 保護されたときのセレナは147cm47kg。 今は260cm380kg。大きく育ちました。 2世誕生が期待されます。 写真家の倉沢栄一さんは、今年の夏ごろまでにジュゴンとマナティの本を出版される予定だとか。 楽しみです! 写真は倉沢栄一さんの著書 「ジュゴンデータブック」 出版社: ティビーエスブリタニカ |