2007年活動報告  

7月6〜8日:じゅごんの里ツアー
場所:沖縄県名護市
3日目



朝8時に浜に集合。
先ず大掃除をしながら、ウミガメの足跡を探しましたが、残念ながら見つかりませんでした。
今年の産卵はまだかな。
約1名は前日の宴会が長引いてダウン!この日は不参加です。
ペットボトルやプラスチック系のごみがいっぱいあってゴミ袋がすぐにいっぱいになりました。
浜には小さな流れがあって、以前水道の設備が整っていなかったころ、この近くに住んでいたひとたちは、この流れを飲料水や生活水として使っていたそうですが、今は緑色の藻が繁茂しています。
久志さんも何度もここに水を取りに来たと話されていました。
掃除のあと色々なお話をしていただきました。
このあたりには昔よく、うらんだ人=オランダ人(西洋人の事だと思います)が漂流してきたそうです。
その人たちを弔ったお墓があるそうです。
それから誰も近寄れないような崖の上に“高墓(たかばか)”という墓があるそうです。
崖の下の海に、大きな岩がいくつも転がっているので、地形の変化があったと思われるそうです。

そして、カップルのジュゴンのことを聞きました。
ちょうどこの海の向こう、手の届くような近くをジュゴンが泳いでいったのです。
次に向かったのは瀬嵩の浜。
ウミガメの来る浜から帰ってきてから、久志小学校のイベントをのぞきに行きました。
子どもも保護者も、みんな一緒に、浜の掃除をしたあと、浜にテントをたてて、カヌーにのったりして、楽しそうに遊んでいます。
大浦湾の海の生き物やジュゴンのことも展示してました。
このあと、シャコガイの放流をするということでした。
これは1cmぐらいのシャコガイの稚貝です。
子どもたちの手で、シャコガイをいろんな深さのところに放流するのですが、実はシャコガイは浅いところでは育たないそうです。
東恩納琢磨さんは「人間が手を加えて育てても、生き残るとは限らない。生物は自分にあった環境で生きていくのだから、生物を守ろうと思ったら環境を守らなければいけない。それを知ってもらうための放流です」
とおっしゃっていました。

私たちは、時間がなくて一緒に放流することができませんでしたが、地域の素敵な取り組みと、子どもたちの楽しそうな笑顔に、こちらもうれしい気持ちを抱きつつ、琢磨さんと瀬嵩の浜にさよならをしました。
次に向かったのは辺野古。
昨年訪れたときは、座り込みテントもなく静かでしたが、今年は、また大変な状況です。
ただ、この日は那覇防衛施設局の船が出なかったので座り込みの皆さんも少しほっとしたご様子でした。
私たちが帰ってから二日後ぐらいに、台風対策で調査機器は撤去されました。
防衛施設局は、また調査機器の設置をしてくるでしょうが、これから沖縄は台風シーズンです。
台風が来るたびに機器は撤去しなければなりません。
ここで調査をするのは、とても大変なことです。
きちんとしたデータをとるには、何年もかかるはずです。
いい加減な、環境破壊の事前調査をやめて、「ジュゴンを守るアセスを」の思いは益々強くなりました。


写真は辺野古でのテント内