2007年活動報告  

7月6〜8日:じゅごんの里ツアー
場所:沖縄県名護市
2日目その4



船を少しすすめると「今度は水中カメラがある」とのこと。
沖の深いところからリーフ内の浅瀬へ続く海底の切れ目を「クチ」と呼びます。
沖縄ではジュゴンのことを「ジャン」と呼び親しまれ「ジャングチ」と地域で名づけられた文字通りジュゴンの通路に当たります。
この「ジャングチ」のど真ん中に大きなロボットのような「水中カメラ」が行く手を阻んでいます。
これではジュゴンが浅瀬にある海草を食べにリーフ内に入ることができません。
まったく「ジュゴンは通行禁止」ということです。
カメラの向こう側にダイバーがいます。
カメラの大きさを見比べてください。
かなり大きなものであることがわかります。
そばにはウニ君とスクガラスさんが舞っていました。
さらに「クチ」をすすんで浅瀬になるところに「パッシブソナー」が設置されています。
これはジュゴンの鳴き声をキャッチして位置を調べようというもの。
しかし沖縄ジュゴンのように頭数が少ない場合の有効性はまだ学問的にも未検討です。
また1台では役にたたず、200m以内にもう1台ないと、たとえ鳴き声がキャッチされてもジュゴンの位置は特定できませんが、その範囲に別のソナーは設置されていないとのことです。
こちらが音を拾う機械です。
こちらがその音を集める機械です。
向こうのほうに音を拾う機械が見え、お互いが繋がっているわけです。
近くにはジュゴンの食べる海草が生い茂っています。
神経質なジュゴンはこんなものがあれば食べにはまずこないでしょう。