2017年活動報告 |
6月30日
第12回じゅごんの里ツアー1日目
ジュゴンの里ツアー 1日目(6月30日)の報告です。
那覇空港に着きました。今回、報告者はピーチを使いました。 使う滑走路がANAなどとは違い、自衛隊那覇基地に隣接(共有?)しています。 那覇空港が軍民共用空港であることを改めてかんじました。 まず、宜野湾の「普天間居場所づくりプロジェクト」を主宰している赤嶺さんの案内で、普天間基地を見ます。 赤嶺さんの自宅屋上より。オスプレイが駐機しているのが見えます。足元には基地のフェンスがあります。 「ここはアメリカの基準でも、日本の空港の基準でも民家があってはいけない区域。だから空港ではなく『基地』なんです。」 「米軍は戦後住民が収容されている間に町の真ん中に基地をつくりました。その結果、帰ってきた住民はやむを得ず基地の周辺に住まわざるをえなくなった。」(赤嶺さん) 「滑走路を見てください。表面が凸凹にうねっているでしょう。老朽化のためです。」 「しかし、今これを日本政府は税金使ってずっと補修しています。返還するなら補修なんかする必要ないはず。辺野古に関わりなく米軍がそう簡単に返すはずはないし、日本政府も実は了解しているのではないかと思います。」(赤嶺さん) 普天間第2小学校前。校庭と基地のフェンスが接しています。球技をしているときボールがフェンスをこえて基地に入ってしまうこともあるそうです。 「米兵はたいていは笑ってボールを子供たちに投げかえしてくれます。しかしあるときサッカーボールが基地に入ってしまったとき、米兵がサバイバルナイフを取り出して、ボールをめった刺しにしたことがありました。」 「やはり米兵は心に闇を抱えていて、時に爆発するんだと思います。」(赤嶺さん) 赤嶺さんなどが主宰する「普天間居場所づくりプロジェクト」の「そいそいハウス」を訪問しました。 「大切にしたいこと」が張り出してあります。 赤嶺さんと当山さんからお話を聞きました。 「毎日そいそいハウスはあけています。平日で10数名、土日は30人ぐらいの子供が出入りしています。」 「宿題をしている子、ゲームをしている子、友人同士で遊んでいる子。いろいろいます。スタッフの分も必要なので昼ご飯を作ります。『昼ごはん食べたの?』と聞くとこたえない。『おなかすいてたらどーぞ』と準備するとおいしそうに食べる。」 「両親とも働いていて朝早く、夜遅い。『これでたべとき』とお金だけもらっている子。コンビニおにぎりだけおいてあるという子。なんの準備もない子。それぞれの家庭の事情でいろんなケースがありますが、ちゃんとご飯が食べられない子はすごく増えている。」 「ここでは、ああしろ、こうしろは言わない。『大切にしたいこと』に書いてある通りです。」(赤嶺さん) こどもたちに渡してもらうため、ジュゴンの一筆箋などを記念に渡しました。 赤嶺さん、当山さんなど「そいそいハウス」のスタッフは、普天間撤去、辺野古新基地中止のため毎日奮闘しておられます。 平和は子供たちの未来のため。だからこそ、今、この時の子供たちの生活も支えていこうという取り組みに感銘しました。 普天間居場所づくりプロジェクト Facebook https://www.facebook.com/ibasyo.yuntaku/ 宜野湾から名護市へ移動。まず名護市役所を訪問しました。 海勢頭豊さんも合流し、あいさつされました。 応対してくださったのは、昨年の国際自然保護連合ハワイ大会に稲嶺市長とともに参加されていた、秘書室の仲里さんなど、稲嶺市長を支える市役所スタッフのみなさん。 仲里さんからは、昨年12月のオスプレイ墜落の際のリアルなお話がありました。 「安部の住民から、大きな着水音がしたという電話連絡がはいり現場に向かった。」 「現場は真っ暗でよく見えなかった。しかし夜明け近くなると海岸から30mぐらいのところに機体らしきものがみえる。」 「市長にもすぐ連絡した。夜が明けると、機体がオスプレイであることがはっきりした。そのころ現場には数名の警察官しかいなかった。」 「その後、現場は封鎖された。稲嶺市長が現場に到着して、『市長だ。現場を見たい』というと警察官が『身分証明書をみせろ』と言った。温厚な市長もさすがに怒り心頭だった。」 やんばる世界自然遺産登録申請に伴う、ユネスコ/IUCN調査団の来沖にむけ、今後とも協力していくことを話し合いました。 IUCNハワイ大会時の写真集を記念品にわたしました。 9月3日 那覇市で開催するシンポジウムと海勢頭豊コンサート「世界がみている ユネスコ/IUCN調査団が沖縄に」をぜひ成功させたいと思います。 名護市役所のあとは、恒例の居酒屋「たけの子」での交流会です。 お刺身盛り合わせ。島タコがうまみが強くてたまりません。 モーイ豆腐、ジーマミ豆腐・・・・・ アオダイのから揚げ。どれもたいへんおいしかった。ごちそうさまです。 翌日辺野古テント村で渡す、バナーにみんなで寄せ書きしました。 一日目から充実したツアーになりました。 お世話になった「普天間居場所づくりプロジェクト」、名護市役所、「たけの子」のみなさまにこの場をかりて改めてお礼いたします。 ☆じゅごん |