2010年活動報告  

7月4日:じゅごんの里ツアー報告3日目
奥間川・沢歩き
場所:沖縄


じゅごんの里ツアー、3日目最終日は、国頭村の奥間川へ。
奥間川流域保護基金 がナショナルトラスト運動を進め、ダム建設を止めているところです。
朝、道の駅 ゆいゆい国頭に集合。
ガイドをしてくださる浦島悦子さんから、奥間川の豊かな自然とそれが林道・ダム建設によって壊されようとしていること、守るための取り組み、についてお話を聞きました。
道の駅から、車でしばらく林道を進み、いよいよスタート地点です。
山歩き・沢歩きの注意を受けます。
しばらく急斜面を下りたところで、お話しがはじまりました。
何かな・・・。
これ何でしょう?実はここは家屋の跡。
赤い矢印で示した石はトイレなんです(ふたつの石は足を乗っけるところ)
手前でブタを飼っていたそうです。
こんな山深いところに人が住んでいたというのは驚きでしたが、炭焼きをしていたからなんですね。これは炭焼き釜の跡です。
斜面を下りきるといよいよ川へ。

川の中をじゃぶじゃぶ歩きます。
冷たくてきもちいい〜
上流に向って歩くと、だんだん幅の狭い場所や深い場所が出てきます。
ころばないように注意
川の難所では、横の山道を行きます。
それはそれで大変・・・。
この錆びたパイプは、以前沖縄南部に水を送っていた送水管。
ヤンバルの森は水がめでもあります。
あ〜、清流のそばで食べるおにぎりは最高
たくさんの生きものたちに出会いました。

途中で出会ったリュウキュウヤマガメ。天然記念物です。
こんなきれいなトンボ(リュウキュウハグロトンボ)もいっぱいいましたよ。
これは、多分アオノクマタケラン
ルリミノキの青い実の写真を撮る参加者。
川沿いにある琉球大学ワンダーフォーゲル部の山小屋の前で記念撮影。
いい笑顔
沖縄には、本土復帰後に振興策として多くの税金が投入されましたが、その多くは、林道、ダム建設、沿岸部の埋め立てなどに使われ自然破壊が進みました。浦島さんは「ここの自然に触れ、自然を知ってほしい。
そして守ろうという気持ちになってほしい」とおっしゃっていました。
基地に翻弄されて来た沖縄の人たちが、自然や環境を守りながら自立する地域作りをはじめようとしています。
2010年国際ジュゴン年・国際生物多様性年の今年、わたしたちも、地元の方たちと手を携えて、保護区作りを進めていきたいと思います。
今年の「じゅごんの里ツアー」は参加者のべ25人。
たくさんの方に参加していただき、「基地ではなくジュゴン保護区」の思いを共有できました。地元の方々にも大変お世話になり感謝しています。

来年も行きます よろしくお願いします。