2006年活動報告  

  
タイのジュゴン保護

カンジャナ・アドゥルヤヌクソル
              プーケット海洋生物センター(PMBC)

@プーケット海洋生物センター(PMBC)について

・海洋生物・海洋環境部門  ウミクサ・サンゴの研究

・海岸生態系部門  腐生生物など


・沿岸資源調査部  


・漁業海洋学
・プーケット水族館

・海洋絶滅危惧種部門 クジラ・イルカ・ジュゴン等希少生物



A  タイの人々とジュゴン

・ジュゴンの名前

  Moodud  豚の音ブーブー

  Duyong ウミブタ

  Payun  一般的名称

・村にジュゴンの名をつける  ジュゴンが人々に好かれている証し

・言い伝え

  肉・・・長寿

  骨・きば・・・薬

  骨(指輪など)・皮・・・幸運のお守り

  ジュゴンの涙・・・恋愛成就の媚薬


B  PMBCの調査

形態、死因、年齢、胃内容分析、個体数、航空機調査(1997〜)


C  立公園野生生物部、沿岸海洋資源部との共同研究

ジュゴンの組織中の重金属調査、骨、DNA,環境調査


D 2004年以降のアクションプラン

・ジュゴン飼育 1979年〜 9頭  最長200日(1991年)

・航空機調査 調査距離、目的にあわせて様々な機種を使い分ける

Trang島 海草藻場面積 3085ha 100~120頭/flight


     浅瀬に1頭、家族(母と子、双子の場合も)、群れでやってくる


     浅瀬は摂食の場であり、繁殖行動の場としても適している



E 死因

・刺し網、定置わなによる混獲・サメにやられる(稀)

・海岸地域の開発による海草藻場の減少


F 提言と取り組み

・地域住民に資料配布などを通じてトレーニングを行う


PMBCは研究機関であり、教育機関でもある)


・ジュゴンをフラッグシップスピーシーズととらえ、ジュゴンだけでなく地域の環境を
守る取り組みを地域から作っていく。地域から政府へ働きかける

・国際的つながりでジュゴンを守る

  インド洋、東南アジア地域ジュゴン保全とマネージメント会議


   第1回 2005年8月21〜25日

   
第2回 2006年5月予定